「男はみんな、無条件で尽くしてくれる母親が好きなのよ。言葉や態度で表現できなかったり、
自分でも気付いていない男も中にはいるだろうけど、面倒をみてくれた母親の事を
「オフクロほど自分を愛してくれた女性はいない」
と思っているものよ。
自分でも気付いていない男も中にはいるだろうけど、面倒をみてくれた母親の事を
「オフクロほど自分を愛してくれた女性はいない」
と思っているものよ。
だから、男はみんな一生マザコンなの。それを女性に当てはめてご覧なさいよ。
若くて我がままな女に一時夢中になっても、出世する男ほど尽くしてくれる女が好きなのよ。
手のかかる美貌の女にいつまでも振り回されている男が、仕事なんてできるわけがないじゃない。
若くて我がままな女に一時夢中になっても、出世する男ほど尽くしてくれる女が好きなのよ。
手のかかる美貌の女にいつまでも振り回されている男が、仕事なんてできるわけがないじゃない。
まだ社会に出たばかりで、結婚はまだ先だと考えている男は、仕事のできる女に
憧れているわ。でもいざ自分が結婚を考えた時、外向的な女を無意識に候補から
外すものよ。」
憧れているわ。でもいざ自分が結婚を考えた時、外向的な女を無意識に候補から
外すものよ。」
「でも最近は共働きが増えたって・・・・」
母が初めから、専業主婦の世界観で話しているのは、わかりきっていた。
わかっていても聞いてみたかったのだ。
母が初めから、専業主婦の世界観で話しているのは、わかりきっていた。
わかっていても聞いてみたかったのだ。
「結婚生活は長いわ。夫婦二人だけの生活でまだ責任も大してないときは、それでも何とか
やっていけるでしょう。でもそのうちに、子供が産まれ、職場で責任が重くなっていく過程で、
そんな二人が争いなくやっていけるほど、甘くはない。お嬢さんのお勤めとは、違うのよ。
やっていけるでしょう。でもそのうちに、子供が産まれ、職場で責任が重くなっていく過程で、
そんな二人が争いなくやっていけるほど、甘くはない。お嬢さんのお勤めとは、違うのよ。
美雨間違ってはダメよ。明るくて楽しくて話し上手で、男の子にチヤホヤ
されても構わないけれども、遊び好きだと思わせてはダメ、結局は、
たとえ面白みに欠けても、きちんと生活している女の方が男性に大切にされるわ。」
されても構わないけれども、遊び好きだと思わせてはダメ、結局は、
たとえ面白みに欠けても、きちんと生活している女の方が男性に大切にされるわ。」
「それはわかるの」・・・それは、私に門限があるのときっと同じ理由だろう。
何か腑に落ちない顔をしている私に向かって、母は最後通告のように言った。
何か腑に落ちない顔をしている私に向かって、母は最後通告のように言った。
「一生働く覚悟がないなら、自立より、男にとって都合のいい女を目指しなさい。
それこそが、男が絶対に離れられない女よ。」
それこそが、男が絶対に離れられない女よ。」
都合のいい女・・・。これほど屈辱的な表現があるだろうか?
けれども、男性が人生最高の理想の女性と考えているのは、まさに
「都合のいい女」そのものだ・・・。
けれども、男性が人生最高の理想の女性と考えているのは、まさに
「都合のいい女」そのものだ・・・。
実際、争いのない家庭生活を我が家に提供し続けた、私の母の姿そのものであった。